動物と民俗
鵜飼と養蜂の世界
定価:本体5,600円+税
共生と共存の民俗誌
記紀や万葉の時代から日本列島で行われ、動物の生態や習性を巧みに利用しながら、人間がその分け前を受け取る養蜂(ニホンミツバチ)と鵜飼(ウミウ・カワウ)。
野性を活かすその高度な民俗技術を長年のフィールドワークから明らかにし、「支配─被支配」関係ではない、人間と自然の共生の可能性を探る。
目次
宅野幸徳著『動物と民俗─鵜飼と養蜂の世界─』の刊行にあたって 篠原 徹
第一章 魚類の分布と漁具・漁法の関係 江の川全水域の事例的研究
第二章 西中国山地における伝統的養蜂
第三章 対馬の伝統的養蜂
第四章 紀伊山地地方の伝統的養蜂
第五章 高津川の放し鵜飼
第六章 三次鵜飼伝 鵜匠上岡義則翁からの聞き書き
第七章 有田川の徒歩鵜飼 鵜小屋と鵜飼道具に視点をおいて
第八章 鵜川と鵜飼 高津川の鵜飼再考 宅野幸徳・篠原 徹・卯田宗平
補論 長戸路の焼畑村 照葉樹林文化論再考 篠原 徹
やや長いあとがき 篠原 徹
初出一覧
著者略歴
著者
宅野 幸徳(タクノ ユキノリ)
1956年、島根県飯石郡飯南町生まれ。1981年、岡山理科大学基礎理学科卒業。中学校、高等学校で教鞭をとり、江の川高等学校校長、昭英高等学校副校長、出雲北稜中学校教頭などを務めながら、鵜飼とニホンミツバチの民俗について研究を続ける。2022年、逝去。
編者
篠原 徹(シノハラ トオル)
1945年、中国長春市生まれ。1969年、京都大学理学部植物学科卒業、1971年京都大学文学部史学科卒業。その後岡山理科大学助教授を経て、1986年より国立歴史民俗博物館助教授、教授となる。2008年人間文化研究機構理事を経て、2010年より2019年まで滋賀県立琵琶湖博物館館長を務める。「人と自然の関係をめぐる民俗学的研究」が一貫したテーマ。