琉球王権と太陽の王


試し読み

琉球王権と太陽の王

吉成直樹 著

定価:本体3,000円+税

2018年1月25日刊
四六判上製 / 320頁
ISBN:978-4-909544-00-1


正史が描く虚構の王たち
舜天王統、英祖王統など、琉球の史書に登場する初期王統は、本当に存在したのか?
そして、琉球の王たちはいつから「太陽の王」になったのか?
進展目覚ましい琉球考古学を主軸に、「おもろさうし」や神話学、遺伝学、民俗学などの成果を動員し、琉球王府の正史に潜む虚構の歴史を照らし出す。琉球史の定説をくつがえす一冊。


目次
はしがき

Ⅰ 古琉球時代の歴史像
第一章 グスク時代以前の琉球弧
第二章 城久遺跡群とグスク時代の幕開け
第三章 グスク時代の沖縄社会
第四章 三山時代から琉球国へ

Ⅱ 琉球王権の成立と「太陽の王」の観念
第一章 アマミキヨをめぐる問題
第二章 舜天王統は実在したか
第三章 英祖王統は実在したか
第四章 三山時代の内情
第五章 太陽神と権力者──「てだ」「てだこ」をめぐる問題
第六章 「太陽の王」の成立
結論


引用・参考文献
あとがき
索引→公開中


著者
吉成直樹(よしなり・なおき)
1955年生。秋田市出身。法政大学沖縄文化研究所教授。理学博士(東京大学)。地理学、民族学・民俗学。
『琉球の成立──移住と交易の歴史』(南方新社、2011年)、『琉球史を問い直す──古琉球時代論』(共著、森話社、2015年)、『沖縄文化はどこから来たか──グスク時代という画期』(共著、森話社、2009年)、『琉球王国と倭寇──おもろの語る歴史』(共著、森話社、2006年)

※プロフィールは刊行時のものです

書評・紹介

ほんのうらがわ(著者による刊行エッセイ)