父の子守唄/野本寛一
兵士たちの子守唄 野本寛一(『近代の記憶』著者) 私が菅山村立国民学校(現静岡県牧之原市)に入学したのは昭和一八年(一九四三)のことだった。祖父は没し、父は戦死、伯父は南方に出征中、家をとりしきっていたのは祖母の千代(明...
兵士たちの子守唄 野本寛一(『近代の記憶』著者) 私が菅山村立国民学校(現静岡県牧之原市)に入学したのは昭和一八年(一九四三)のことだった。祖父は没し、父は戦死、伯父は南方に出征中、家をとりしきっていたのは祖母の千代(明...
〈出会い〉の記号学 中村三春(『〈原作〉の記号学』著者) かつて仙台で大学の助手をしていた頃、街にヨーロッパ映画を多く上映する映画館ができて、足繁く通っていた。とはいえ、その後地方大学を転々とする身で、本職の文学の方が忙...
沖縄研究と観光戦略 吉成直樹(『琉球王権と太陽の王』著者) 沖縄研究には沖縄観光の集客のための戦略が色濃く影を落としてきたのではないかと思われるので、そのことについて書きたい。これは、今回、出版した本のどこかに書き込もう...