ブラントンの灯台を巡る旅/稲生淳
ブラントンの灯台を巡る旅 稲生淳(『明治の海を照らす』著者) 私が生まれ育った串本町には樫野埼灯台と潮岬灯台があるが、これらの灯台は地元の人間にとっては遠足の定番コースといった存在で、特別な感情を抱いたことはなかった。...
ブラントンの灯台を巡る旅 稲生淳(『明治の海を照らす』著者) 私が生まれ育った串本町には樫野埼灯台と潮岬灯台があるが、これらの灯台は地元の人間にとっては遠足の定番コースといった存在で、特別な感情を抱いたことはなかった。...
洗濯から始まった野田泉光院と村人の交流 板橋春夫(『日本民俗学の萌芽と生成』著者) 近世の紀行文は、日本民俗学にとって大事な資料である。既に忘れられた生活が描かれるだけでなく、現代の民俗を再考する契機を与えてくれる。東...
『お祭り野郎:魚河岸の兄弟分』論 ──サブスクで振り返る1970年代の「神輿ブーム」 三隅貴史(『神輿と闘争の民俗学』著者) 本書の序章、「神輿渡御を闘争として分析する」では、本書のキーワードである「闘争」から神輿渡御...
「世の中はそういうものなのだよ」に抗う 室井康成(『政治風土のフォークロア』著者) 人生の折々には、思いがけない転機が訪れるものだ。人生100年時代といわれる現代において、その道半ばにも達していない私がそれを語るには、...
詩と音楽と現代芸術と 中村三春(『ひらがなの天使』著者) 1975年10月、高校生の私は所属していた吹奏楽部の遠征で、盛岡から山形に来ていた。私は中学から大学の教養部の頃までコルネットを吹き、その後はやめてしまったが、...